以前エジプトで駐在員奥様をしておられた人が「エジプトでは同じものに対してでもお金を持っている人は多く、そうでない人はそれなりに払うのが普通」と言うのを聞いて、目からウロコが落ちた。
階級社会とかコネ社会が色濃く残っていたりする途上国ではそう言うシステムもありだなぁと思った。
がっ!金を持っていそうな人に相場を越えて多くふっかけるのはボッたくりだと思う。
外国人が多くお金を取られるのはある程度は仕方ないか…と言う気はする。
経済状態の良いところから来ているのだから。
しかし、ボッたりせずに真っ当に暮らしている人もいるのにと思うとそう言う不公平はいかんとも思う。
まぁ、そこのところは自分の中でなんとなく折り合けつつやっている。
だけど、難しいのは相場が分かって来るまで。
例えば…
ミャンマーは経済状態がよろしくない。
軍事政権のやり方に対しアメリカが経済制裁を行っている為だ。
そんなミャンマーの首都ヤンゴンに着いて間もなくタクシーに乗ろうとした時の事。
ふふふ、相場についてはガイドブックのロンリープラネット(以下ロンプラ)でちゃんと調べてある。
タクシーを停め、「いくら?」と聞くと…
ロンプラにある相場の
3倍!
…ありえん。ボリ過ぎだろ。次。
しかし、次に来たタクシーも同じ金額を言う (-"-
その次も(-"-)、その次も(-"-)…
聞いたタクシー全部が同じ金額を言うのではたと気付いた。
それはおそらく外国人料金ではあったかもしれないが、それより…
ミャンマーはひどいインフレでタクシー代がはね上がっていたのだ!
ロンプラの弱点は、2~3年に一度しか改定されないところ。
ロンプラが出版されてからの間に物価が急上昇、タクシー代は
3倍にもなってしまっていたのだった~(-■-
…また、これは本当に失敗した~!と思ったのはイエメンで。
空港からホテルまでタクシーで行こうと、客待ちをしているタクシー運転手のところへ。
料金の交渉をしようとすると、ガイドブックの相場よりも高い金額を言って来る。
むー、ボろうって魂胆?そうはさせないわっ。
空港タクシーは、海外から来たばかりで現地の相場の分からない旅行者にふっかけて来ると言うのが途上国の常なのだ。
譲らないかまえを見せると、運転手は近くにいた警備員のところへ。
途上国では料金の交渉がうまく行かない時、『制服を着た人』に判断を仰ぐ事が結構ある。
運転手が警備員に事情を話すと、警備員は
言い値で乗せてやれ
と。
ほらー
と車に乗り込むと、運転手は
くそっ!!
と言う感じで一言何か叫んでハンドルを叩いた。
…
で、ですね、ホテルに着いて、空港からのタクシーの相場を聞いたらですね、
運転手の言った値段が相場だった んですよっ!Σ(-■-;
ああっ、ここもインフレで物価が上昇してたのか?!
イエメンはイスラムの厳しい規律に従って生きている国。
イスラムの教えには
「旅人には親切にしなさい」
と言うのがあるので、ここイエメンの運転手は最初からぼったりしようとしなかった。
警備員も旅人である我々の言い値で乗せてやれ、と言ったんですね!
ええーーーっ!ごめんーーーーー!! 運転手を追いかけて足りない分を払ってあげたい気分駆られるイエメン旅行の出だしであった…
値段交渉って難しいもんです~。
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