2003年 タイのタイムーアンに行った時の事。
タイムーアンにはビーチはあるけど、全然有名ではない。
自然の中にある、とても美しく静かなところだった。
ロッジにチェックインをして係の人に私が泊まる小屋に連れて行ってもらった…
ら、部屋の長いすで掃除の人が昼寝をしていた。
その人は私たちが近付いてもしばらく気付かず、少ししてようやく起きてちょっと恥ずかしそうに照れ笑いをしていた。
…3,4年前のクラビもそうだった。
クラビは既に外国人向けリゾートになっていて、インターネットカフェや偽物の腕時計屋などが少し建ち並んでいたけど、まだクラビを訪れる外国人はそれほど多くなく、何とも言えないのんびりした感じがあった。
昼間ブラブラ歩いていると人々は軒並み昼寝をしている。
ジューススタンドの売り子も、土産物屋の人たちも、売り物を放ったらかして長いすの上でぐっすり眠り込んでいる。いくら万引きされても気付かなそうな勢いである。
あるゲストハウスの入口ではおばさん達4人くらいが床にトドの様に横になって寝ていた。
両替屋に行くと…係員は突っ伏して寝ている。
困ったなぁと窓口の前でたたずんでいるとその内起きてこちらに気付きちょっと恥ずかしそうに照れ笑いをした。
なんとのん気なところだろう。
日本と全然違う時間の流れ方にいたく感動したものだ。
その1,2年後、再びクラビを訪れると…そこは完全なるリゾートになっていた。
この数年でクラビからボートですぐのところにあるピーピー島は超有名リゾートになったし、クラビに来る人も増えたのだろう。
店も随分増えたし大きなリゾートホテルもどんどん建って、もう誰も昼寝なんてしていない。
東南アジアは目覚しい勢いで発展している。
去年行った場所でも今日はもう全然違うところの様になっている事もあったりするだろう。
東南アジアを訪れる時は、「その時」を存分に楽しもうと思うのだった…。
クラビから行った島巡りにて。
- 関連記事
-