EUのほとんどの国はシェンゲン条約 と言うのに加盟している。
シェンゲン条約はビザなんかの取り決めの事だ。ドイツもこれに加盟している。
学生ビザや就労ビザを持っていない日本人が、シェンゲン条約に加盟している国への渡航する場合、ウィキペディアによると、
一般的な規則では、最初に入国した日から数えて180日の間で、最大90日間の滞在が認められる
簡単に言うと、私がドイツで90日続けて過ごしてしまった場合、その後90日はドイツに再入国できないのだ。
チェコやスイスはシェンゲン条約に加盟してない(当時)。
しかし、ドイツからからそれらの国に入出国してもパスポートに入出国スタンプは押されない。
よって、実際に滞在可能日数が守られたかはパスポートを見ただけでは分からないので、多少オーバーステイしてもバレなかったりする。
まぁ、でも、税関でもめてブラックリストに載ったりしては後々マズいので、過度のオーバーステイは良くないだろう。
ドイツに来てしばらく経ったある日、夕食を食べながらトビちゃんが
「今日、会社で日本で働く事ができないか話をしたんだ」
と言った。
トビちゃんがドイツで働いていた会社はグローバル企業だったので、日本での働き口がないか、色々打診してみていると言う。
トビちゃん!
私の滞在期間が終わってしまったら日本-ドイツの超遠距離恋愛になってしまう。
お互い仕事もあるし、滞在の制約もあるし、一度離れ離れになってしまったら関係を維持するのはとても大変だろう。
トビちゃんは離れ離れにならなくてもいい様に、日本に来れる可能性を探ってくれているのだ。
それからトビちゃんは、時差のある日本への電話やテレビ電話での面接などの為に何度も5時起きをして、その年フランクフルトには珍しく良く降ると言う雪の中出掛けていた。
そうして、春がやって来てちょうど私が帰国の準備をし出した頃、努力が実ってようやく日本行きが決まりかけていた。