ロンドン発。なぜか思いも寄らぬ方向に行ってしまいがちな人生と30カ国に及ぶ旅の記録。
Latest Entries
Profile

bomingo

Author:bomingo
人生も旅もなぜか思いも寄らぬ方向に行ってしまいがち。
現在、旅と人生の相棒・スウェーデン人のトビちゃんと07年1月東京生まれの娘とロンドン在住。
私の年表はこちら

Category
Ranking

*クリックありがとうございます*

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村。

banner
海外在住の人たちのブログ


ロンドン在住の人たちはどんなブログを書いているかな?


このブログをお気に入りに追加

Monthly Archive
Search Form

Powered By FC2 BLOG

Let's start blogging!!

Powered by FC2BLOG

Add Friend Form
AX

 旅のこぼれ話
 今回は食べ物の話を…

 昔「五月のミル」 と言う映画があった。
 1968年、5月革命の時のフランスの田舎町が舞台で、ブルジョワ(金持ち階級)は殺される!と聞いたブルジョワ一家が人気のないところに身を隠す言うシーンがあったのだが、ストだわ逃走中だわで皆が食べる食べ物がないので、一家の長みたいな人が沼に入ってなんとザリガニをしこたま捕まえてニンマリしている場面があった。

milou en mayo
 そのシーンはDVDのパッケージにも使われてますね。
 この後両手両足全ての指を一匹づつザリガニにはさませてニマーとするんです雫

 当然ザリガニは食べるために捕まえたのだが、それを見て「うっ…ザリガニ食うのがそんなに嬉しいのか…」ときぼぢばるがっだ…すいません、気持ち悪かったのを鮮明に覚えている。 それでフランス人はザリガニを食べると言う事を知ったのだった。

 時は流れて2004年のローマ。
 とあるイタリアンレストランに入って、何だったか忘れたけど、日本でも普通に食べられるトマトソースと魚介類のスパゲッティを頼んだ。
 出て来たそれは、魚介類がふんだんに乗っていてうー、美味しそう〜ハート(手書き)
 が、よく見ると何だか見慣れないエビが乗っている

 …手長エビにしてはデカいなぁ〜

 トビちゃんに「これ見た事ないエビだな」と言うと、「スウェーデンでも食べるんだけどね、それは…」と説明してくれたが、

 それは、

 それは

 ザリガニだったのだ!!

 ザリガニ食べるのってフランス人だけじゃないんだ〜?!

 うえええーーーーーっ!!
 普通のスパゲッティに予告もなく死んだザリガニなんか乗せるなっ!
 ザリガニなんて、沼の泥地でテグスの先にイカ裂付けて釣って遊ぶもんじゃ〜っ。
 げほ。

 …どんなところに生息しているか(←ドロドロの泥地)知ってるだけにやっぱり食えん…。
 自分の皿にザリガニが乗っている事を忘れたいので、スパゲッティに乗っていたムール貝の殻で必死に隠しつつスパゲッティを食べるのだった…。

 ヨーロッパで食べられているのは我々が幼少時代に捕まえたアメリカザリガニとは違う種類なんだけど…ザリガニに拒絶反応をするのって私だけでしょうか…。


AX

 2004年5月8日
 ドイツを離れる日が来た。

 ドイツから成田へ飛び、そのまま東京暮らしをする予定。
 
 鳥取では皆さんに優しくしてもらってほんとにお世話になった。暖かい人ばかりだった。自然豊かでいいとこだった。
 だけど出発前からもう鳥取へは戻らない事は決めていた。
 仕事の少ない鳥取ではせっかくそれまで得た経験が生かせる仕事を再び見つけるのが困難だからだ。見つかったとしても給与水準が低いので一人暮らしして行くのが大変だからだ。今の東京一極集中状態には言いたい事が沢山ある。

 元々日本を発つ前、アパートを引き払う時に荷物は小さな段ボール箱に5箱ほどに整理して来た。落ち着いたら預かってもらっている母親のところに行って新居に宅急便で送るだけだ。

 この頃トビちゃんの日本行きはほぼ決まっていて、後は契約条件の提示を待つのみ、と言う状況だったウィンク

 東京ではドイツからインターネットで予約したゲストハウスに住んで、仕事を探して働きつつトビちゃんがやって来るのを待つつもりだ。

 ゲストハウスとは、海外では安宿の事なのだが、日本での「ゲストハウス」はちょっと違う。
 もちろん、京都やなんかには相部屋・トイレシャワー共同の海外同様のゲストハウスもあるが、日本の「ゲストハウス」は、ほとんどが最短滞在期間一週間くらいのシャワー・トイレ・キッチン共同の短期滞在型宿舎の様な形だ。
 
 私が滞在するのはJ&Fハウスと言う大手が経営するところ。
 「東京」と言っているが、実はそのゲストハウスがあるところは千葉の松戸であった。とは言っても、荒川を越えればすぐ東京都ではあるのだが。

 前にも言った通り、ドイツには出稼ぎトルコ人が多いため、ドイツ-トルコ路線の飛行機は安い。
 調べたら東京までもトルコ経由の路線が一番安かったので、トルコ航空で飛行機
 前回トルコに飛んだのはルフトハンザだったので、トルコ航空は初めて…

 トビちゃんと空港で涙の別れ…しばしであっても別れは寂しい…の後、涙の乾き切らない目で自分の乗る飛行機を見て

 小さっびっくり
 ボロっびっくり


 と呆然。

 気流が悪かったせいか、トルコまで揺れに揺れる機内…
 着陸態勢に入った時は、隣に座ったトルコ人のおばあさんが

 耳が、耳が痛いんだよっ
 怖いよ、揺れてるよ。ほんとに無事着くのかね!?

 (多分)とトルコ語で訴えて来るのにただうなずきつつも、こっちも怖いんだよー
 と思いながら飛行機は無事着陸…

 ほっ

 としたのは私だけでなかったらしく、機内

 大喝采

 やんややんやの大騒ぎ。
 トルコ人って陽気だね〜。

 イスタンブール - 成田 路線の機体は新しくきらきら誰も恐怖におののく事なく無事成田に到着。
 私は東京生活を始めるのだった。


AX

 EUのほとんどの国はシェンゲン条約 と言うのに加盟している。
 シェンゲン条約はビザなんかの取り決めの事だ。ドイツもこれに加盟している。
 学生ビザや就労ビザを持っていない日本人が、シェンゲン条約に加盟している国への渡航する場合、ウィキペディアによると、

 一般的な規則では、最初に入国した日から数えて180日の間で、最大90日間の滞在が認められる

 簡単に言うと、私がドイツで90日続けて過ごしてしまった場合、その後90日はドイツに再入国できないのだ。

 チェコやスイスはシェンゲン条約に加盟してない(当時)。
 しかし、ドイツからからそれらの国に入出国してもパスポートに入出国スタンプは押されない。
 よって、実際に滞在可能日数が守られたかはパスポートを見ただけでは分からないので、多少オーバーステイしてもバレなかったりする。
 まぁ、でも、税関でもめてブラックリストに載ったりしては後々マズいので、過度のオーバーステイは良くないだろう。

 ドイツに来てしばらく経ったある日、夕食を食べながらトビちゃんが

「今日、会社で日本で働く事ができないか話をしたんだ」

 と言った。

 トビちゃんがドイツで働いていた会社はグローバル企業だったので、日本での働き口がないか、色々打診してみていると言う。

 トビちゃん!号泣

 私の滞在期間が終わってしまったら日本-ドイツの超遠距離恋愛になってしまう。
 お互い仕事もあるし、滞在の制約もあるし、一度離れ離れになってしまったら関係を維持するのはとても大変だろう。
 トビちゃんは離れ離れにならなくてもいい様に、日本に来れる可能性を探ってくれているのだ。

 それからトビちゃんは、時差のある日本への電話やテレビ電話での面接などの為に何度も5時起きをして、その年フランクフルトには珍しく良く降ると言う雪の中出掛けていた。

 そうして、春がやって来てちょうど私が帰国の準備をし出した頃、努力が実ってようやく日本行きが決まりかけていた。


AX
 
 話の順番がずれてしまったけど、イースター休暇より前のある日、春が突然やって来た。

 日本では、「三寒四温」と言う言葉がある様に、春は、三日寒い日が続いた後四日暖かい日が続き、と言うのを何度も繰り返しながら焦らし焦らし、ようやくやって来る。

 最近はどこも異常気象で普段と違う気候に見舞われる事が多いので、毎年そうなのかは分からないけど、私がフランクフルトで一冬を過ごした年は、本当にある日、急に、春になった。

 フランクフルトでは仕事をしている訳でもないし、運動不足にならない様にほぼ毎日散歩するのを日課にしていた。
 その日は、日差しが暖かく、気温もいつもより高く、すごく気分が良いな、と思いながら歩いていると、街角のカフェが申し合わせた様にこぞってテーブルを外に出している事に気付いた。
 いつもの公園に行くと、植え込みの色とりどりの花が一斉に咲き華やいだ雰囲気で全然違って見える。
 ベンチは読書やチェスの様なゲームをする人たちでいっぱいだった。こんなに人があふれたところは初めて見た。

 分かる。屋内でもできる事だけど、公園に出て来てしてしまう気持ち。
 フランクフルトの冬は、午後4時には夕暮れが訪れ、朝はいつまでも暗い。外を歩けば耳が痛くなるくらい寒いし(…とは言っても、体感温度は、湿度が高い日本の冬の方が実はよっぽど寒く感じられるのだが。)太陽が燦々と輝く春はほんとうにいい季節だとしみじみ思える。

 「春が来た」と感じた日から急に日が長くなり出した。今度は春なのに日本の夏の日照時間よりもずいぶん長くなって来た。

 ヨーロッパで一冬過ごしてしまった。そろそろ滞在期限の事を考えなくてはいけない。


AX

 フランクフルトで、いつもの様にいつものスーパーに行った。

 そこは肉は量り売りしかない。肉が欲しいのに肉コーナーに店員さんの姿が見えないので、キョロキョロしてその辺にいたおばさん店員を見つけて「すいません、肉が欲しいんですけど」と英語で話し掛けた。

 ドイツには結局4ヶ月いたのだけど、ドイツ語は全く覚えなかった。大体40歳くらいから下の人たちには英語が通じるので、何かあったら英語で済んでいたのだ。

 五十がらみと言った感じのそのおばさんは、話し掛けるといきなり

 目を大きくしてこちらを見すえ、
 でっかい声のドイツ語で切れ目なく怒鳴り出した!

 「うお座どくろ富士山爆弾バツはさみさそり座マラソントイレいて座ムカッぐー台風遊園地!!

 …肉が欲しかっただけなのに
 …悪い事なんて何もしてないのに

 …それまでの人生でそんな怒鳴られ方した事ない様な怒鳴られ方、しかも、日本じゃ盗み食いしたネコだってそんな怒鳴られ方したヤツいないってくらいの勢いで…

 一瞬頭が真っ白になった。
 脳が、

 え、これまで生きて来てこんな経験一度もシュミレーションもした事ないですけど?

 と言っている。

 どう反応したものか分からず呆然びっくりとしているところへ、怒鳴り声を聞いたのか、肉売場のおばさんがやって来た。

 英語で「肉が欲しいんですけどぉ…」と言うと「あー、肉ね」そして怒鳴ったおばさんに向かってドイツ語で何やら話した。
 すると、怒鳴ったおばさんはこれまたいきなりにこっスマイルと笑い、私の肩をポンポンと叩き、うなずきながらドイツ語で何やら言った。

 さっきまで「お前を地獄の底に突き落としてやる!!」って勢いで叫んでいたのに、いきなり笑顔になるのがまた全く分からん…。

 取りあえず、「ドイツ人はいきなり怒鳴り出す」って言われてるのを身を持って体験した。次からはなんとか反応できそうな気がする…って、もう怒鳴られるのは嫌だなぁ。


// Home // Next page >>